お知らせ・活動報告

2025.10.12 (Sun)  10:08

帰農学校vol.19(特別回)

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昨日は帰農学校VOL.19の日
オンラインとLive(現地参加)両方での講義を
させていただきました。
北は福島 茨城 東は千葉 愛知 和歌山 大阪 全国からのご参加 有難うございました。
同じ志、価値観、ライフスタイルを持つ人達が全国におられ、その方々との繋がりが帰農学校を通して、年々広がっていく事に感謝の気持ちと勇気をいただいています。
さて今回の講義は『江戸農書に見る稲作』
ニンゲン都合ではなく、『節気』で米を栽培する稲作術、施肥を必要としない水管理、強雑草に負けない除草術、各作物の雌雄選別による種取り方法など、今では忘れ去られた、自然に寄り添う農術を紹介させていただきました。
懇親会は いつも皆さんに大好評の、AGRI黒田千晴先生の『体にやさしい創作おばんざい弁当』をいただきながら、日々の農ライフ話に花を咲かせ、楽しい時間を共有させていただきました。
(千晴先生いつも、心のこもったお弁当有難うございます。)
自然農法を志される方々は、お住まいの地域では大抵少数派であり、細々やっておられます。
しかし全国の方々が繋がり、情報交換をし、価値観を共有していければ、日々の農が更なる喜びに変わると信じます。
同志の皆様 これからも楽しく土に生きましょう‼︎
2025.09.27 (Sat)  16:41

帰農学校vol.18

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本日は帰農学校vol.18の日
今回は江戸農書について
『自然に寄り添う自然農法』といいながら
まだまだニンゲン都合で営んでいる自然系農業
本来なら中心に来るはずの『自然』が、そこにない場合が多い。
『今度の日曜日みんなの都合が良いから稲刈りしよう』
『来週は旅行だから今日のうちに種蒔いておこう』
『この農薬は有機JAS認定だから使っても大丈夫』など
『ここまでなら大丈夫』という楽観的な思考と
『こうあって欲しい』という希望的観測
この二つを排除しない限り自然系農業はうまくいかない。
よって、全てが自然に寄り添っていた時代の農業は江戸農書に学ぶ事がもっともの近道。
今回は農書の白眉『農業全書』より農事総論について、解説させていただきました。 
いまこそ 『江戸農書を読む会』 

 いまこそ『江戸農書を読む会』

物や情報があふれすぎて彷徨いだした現代、それに伴い、米不足や異常気象、政治不信などあらゆる角度から多くの歪みが出てきています。
そんな時は、ひとまず原点に帰る事が大切だと感じます。

江戸時代の農書は一貫して『循環の大切さ』を『まわし』という言葉で表現しています。
資本主義社会の世にどっぶり浸かって生きてきた我々は、不足なものから全てがはじまります。

『○○がないから出来ない』『○○が足らないから幸せでない』などいつまでも答えのない世界で答えを探しながら一生を終えていくのです。
しかし最初から物が無い時代は、『あるものに感謝し、足るを知る暮らし』が当たり前の社会が形成されています。

現在の混沌とした世の中を少しでも生きやすい時代にするためには、歴史から学ぶのが一番の近道です。
江戸中期の人々がいかに暮らし、循環する無理・無駄のない社会を形成していたのか・・・・

それを皆さんと一緒に学ぶために、毎週木曜日20時からオンラインにて『江戸農書を読む会』を開催しております。
そんな本会ですが、おかげさまで8月で一周年を迎えます。

最初は、たとえ1名でも続けていこうと思っていた本会ですが、現在ではなんと100名以上の方にご参加いただき、毎週充実した学びの時間を共有できております。
いまからご入会いただいても、過去回も含め全アーカイブの視聴が可能です。

また1周年を記念しまして、現在新規入会特典キャンペーンとして、岩波文庫版”農業全書”をご入会いただいた方にプレゼントしております。
(※数量限定、無くなり次第終了)

現代社会に疑問を感じ、改善のヒントを探しておられる方、なにか行動したいけど何をしていいのかわからずモヤモヤしている方、
ぜひ同じ志を持った仲間と一緒に、江戸農書を学んでまいりましょう。


▼江戸農書を読む会 詳細についてはこちら▼
https://sites.google.com/view/edonoushokikanngenntei/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

▼現会員様の声▼
https://drive.google.com/file/d/1ksNYx0CzvmdULcABJyHr_JMNnVanUjAi/view?usp=drive_link
 

2025.07.26 (Sat)  11:00

帰農学校vol.14

帰農学校vol.14
鳥獣被害について
昨日は帰農学校VOL.12の日
講義は『鳥獣被害』
人類が農耕を本格的に始めて約6000年
未だ解決されない問題が『鳥獣被害』
彼らが元いた場所にニンゲンが進出し
田畠を作り 道を敷き 川の流れを変え
昨今では農薬 除草剤に住処を奪われ
生きる為に里におりれば殺される。
彼らにすれば、『人間被害』となるのであろう。
江戸時代 八戸藩(青森県八戸市周辺)において
3000人もの人が餓死するという『猪飢渇(いのししけがじ)』という飢饉が起こった。
そのきっかけは、江戸時代中期、江戸や大坂などの都市で人口が増大し、食生活に不可欠だった味噌の原料である大豆が大量に必要とされた。
しかし、開田政策によって都市近郊では大豆を作れる農地がなくなっていたため、幕府は東北の諸藩に
大豆栽培を奨励し八戸藩もその方針に従い大規模な
農地開発を行なった。
当時の農地は、山野の草木をきり払い、火入れをして焼畑をつくり、雑穀類を二、三年栽培したあとは休耕する。
焼畑あとには一年生雑草、そしてワラビやクズ、ススキの多年草が入り込み、やがてナラなどの木が育つ。
こうして二〇~三〇年経つと再び焼畑の適地になる。
よって一定面積の焼畑を経営するためには、その二〇~三〇倍の面積が必要であった。
そこに大豆の生産が加わり、休耕地にワラビ、クズ、ススキが増植。
これらの植物性食料を餌にする大型の動物はイノシシのほかにはなく、こうして豊富な食料を独占できたイノシシが異常に繁殖するようになり、ついには耕地を荒廃させ作物を荒し、さらにはそのために多数の餓死者を出すに到ったのである。
これが、猪飢渇(いのししけがじ)の実態である。
それから30年後 天明の大飢饉が起こり、更に多くの餓死者が出る事となる。
ただこれは300年前の出来事ではすまされない
事情を含んでいる。
戦後日本は、農本主義から資本主義の世となり、さらに食の欧米化が進み、米余り現象の中、1971年より減反政策がはじまった。
この減反政策により日本各地に耕作放棄地が出現し
かつての八戸藩開田政策による休耕地と同様ワラビ、クズ、ススキ、そして新たにセイタカアワダチソウが加わり、イノシシにとってかっこうの繁殖地となった。
それらが次第に増殖、田畠に侵入し、作物を荒すに至る。
このまま何の対策も講じず耕作放棄地を増やし続ければ、『令和の猪飢渇』が起こりかねない。
今こそ江戸時代の教訓を生かし、日本農業を建て直す時ではないだろうか。
現在しきりに里にあらわれる熊、イノシシ、シカ、サルなどはそれを我々に教えてくれているのかもしれない。
2025.07.13 (Sun)  11:02

帰農学校vol.13(特別回)

帰農学校vol.13(特別回)
昨日は帰農学校vol.13の日
今回はLiveとonlineの二本立て
再び全国から同志の皆さんが東広島に集結
楽しいひとときを共有いたしました。
この度の講座は『圃場の病虫害対策』
農薬を使わない自然農法の圃場は対処療法での
対応は選択しません。
あくまでも病虫害に負けない強い圃場を目指します。
そのためには自然科学の定理を知る事が一番の近道
農薬は益虫さえも殺してしまうからです。
よって秘術の『抗体強化法』を伝授させていただきました。
講座後は恒例の懇親会
AGRIさんのお弁当で盛り上がりました。
黒田先生いつも有難うごさいます🙇‍♂️
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