お知らせ・活動報告

『江戸農書を読む会』特別開催

普段は、毎週木曜日20時から

オンラインで行っている『江戸農書を読む会』

 

今回は岡山県高梁市にて、初めてオフラインで開催し、

江戸時代の農業に関心を持つ方々が、全国各地から集まってくださいました。

 

前半は、高梁市郷土資料館より

江戸時代〜昭和時代の農具についての解説。

 

備中・備後地方の農具・民具・玩具、

約3,000点もの展示の中には、

今では農書の挿絵でしか見られないような貴重な逸品も多く、

参加者の皆さんも真剣な眼差しで見学されていました。

 

その後、「農具便利論」より、

当時の農具の使い方や価格、産地などを解説。

 

後半はオンライン参加者も交えて、

いつものように『農業全書』の素読を行いました。

 

声を揃えての素読は、とても迫力があり、直接顔と顔をあわせながら行う素晴らしさを改めて実感しました。

 

現在、「江戸農書を読む会」のメンバーは全国に約160名いらっしゃり、この方々は持続可能な農業を目指す篤農家またはその伝承者であると自負しております。

 

夫農は五穀を植芸し国家の本務たるをもて、単に是を本という

(農業は五穀を生産し国の本務であるから、農業こそ国の基である)

 

これは『農具便利論』の著者・大蔵永常翁の言葉です。

 

イーロン・マスクも、ビル・ゲイツも、スティーブ・ジョブズも、

名もなき農夫が育てた作物があったからこそ偉業を成し遂げられた。

 

——農は国の基。

 

今後も全国の同志とともに、

江戸時代の百姓が培ってきた農業技術と思想を学び、

次の世代へと伝承してまいります。