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2024.08.30 (Fri)  10:22

『江戸農書を読む会』vol.2

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昨晩は『江戸農書を読む会』
台風10号の影響が懸念されましたが
多くの方がご参加くださり楽しい時間を過ごす事が出来ました。
作物は自動車や家電と違いマニアルやhow toだけでは作れない。
なぜなら農産物は『作る』のではなく『育てる』からである。
『陰陽を整えて 天地の徳をたすく』
これこそ自然農法の奥義
『江戸農書を読む会』は
現在の農業が忘れかけているもの 捨ててきたものを拾いにいく時間
新しい事は歴史の中にある。
『江戸農書を読む会』は毎週木曜20時より開催中
↓↓
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昨晩は記念すべき第一回「江戸農書を読む会」

北海道から沖縄まで全国から予想を上回る沢山の方のご参加、誠に有り難うございます。

江戸農書の白眉とよばれる「農業全書」をただただ読むだけではなく、日本の伝統教育法である「素読」で読み解いていくという新たな試みに挑戦いたしました。

現在日本の小学校で採用されている読書法は「音読」です。
「素読」と「音読」の違いは、
音読の場合は意味や内容のわかった文章を声に出して読む読書法です。
一方の素読は、
意味も漢字も内容もわからない書籍を先生について一節ごとに声に出して読むというものです。
一見すると素読は不効率に感じますが、日本の伝統教育は「
習うより慣れろ」が基本で、難しい書籍を意味もわからず声に出して読んでいるうちに、その書籍にかかれている本質的な内容が理解出来、物事を大きな視点から見られるようになるのです。

現在の教育は「グレートシステム」で1年生から順番に進級し徐々に難しい事を習いますが、それだと途中でつまずくと、そこから先へは進めなくなってしまいます。
英語がよい例で、This is a penから6年間も習うのですが、大学生になっても話せない。
しかし単身NYへ留学し現地で生活すればペラペラ話せるようになる。 まさに「習うより慣れろ」なのです。

江戸農書という一見難解な書物を素読することにより、栽培における「答え」という末の事ではなく農の「本質」を知ることが出来るのです。

現在社会に疑問や憤りを感じておられる方、循環社会や環境保全に興味のある方、教育や農業に関心の高い方、江戸文化に興味のある方のご参加をお待ちしております。


『江戸農書を読む会』 ↓↓
 https://lstep.app/W8owgcB

※お申込済の方でメールがまだ確認できていない方、迷惑メール等に分類されている可能性がありますので再度ご確認ください。
それらでも確認できない場合は、お手数ですが、
瀬戸内まいふぁーむ公式ラインもしくはsetouchimyfarm@gmail.comまでご連絡ください。

 

2024.08.16 (Fri)  10:21

江戸時代の除草

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江戸時代『除草』のことを、「草かじめ」「芸る(くさぎる)」「草修理」「草そり」等地方ごとに様々な表現が多くの農書に出てくる。
また、逆に草を刈らないで倒しておくだけの『押し草』『芸り倒し』『草均し』という言葉も存在する。
現在風に言えば、『カバークロップ』の事。
我が家でも陸稲や麦の畝間や株間の草は刈らずに倒しておく。
そうすると、多様な生物の棲み処ができ、カエル、クモ、カマキリなどの天敵が殖え、作物を病害虫から守ってくれる。
また、むき出しの裸地だと、夏場は60℃を超える地表温度が、草を倒しておくだけで、20〜25℃がキープされ、微生物や小動物にとって最適の環境下のなか、下層からどんどん有機物が分解してくれる。
その他、作物の栄養吸収を助ける菌根菌やチッソ固定をする根粒菌も殖える。
そして、カバークロップが枯れても、根穴構造がつくられ、微生物やミミズなどの良好な住処を提供してくれる。
江戸時代の草管理は多様性を極める。地際から短く刈りとる場所。高刈りで広葉雑草を残す場所。そして刈り取ることもせず、押し倒して枯らす場所。
自然や大地と共生していたからこそ、草の刈り方にも多様性を要した。
今世界が注目する『リジェネラティブ農業(環境再生型農業)』も日本では400年も昔、名も無いお百姓達が日常的に実践していたのである。
古い事に最新の知恵が詰まっている。
みなさんもその知恵をいっしょに学びませんか
『江戸農書を読む会』お申込みはこちらから
↓↓
『江戸農書を読む会』本格始動します!!
『令和のコメ騒動』と呼ばれる昨今の米不足・それに伴う価格高騰
政府関係者は秋になれば新米が採れるので解消されると楽観的だが、今後の慢性的米不足は避けることはできないだろう。
現在米農家の平均年齢70歳 
農家の数も1970年の約466万戸から減少し続け、2020年には約70万戸と約50年間で7割まで減っている。
又、米の生産量においては1970年には1,253万トンあったものが 2020年には776万トンと約50年で4割以上 減少している。
今こそ歴史に学ぶ時
『江戸農書を読む会』本格始動いたします。
江戸古式農法の叡智を一緒に探究しませんか。
詳細やお申し込みはこちらから
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