お知らせ・活動報告
2026.07.12 (Sun) 13:19
帰農学校VOL.13(特別回)
1958年、毛沢東は農作物の増産と保健衛生の向上を掲げ、病気を媒介する、あるいは農作物を食い荒らす4つの生物を全滅させる「四害駆除運動」をぶち上げた。
特にその中でもスズメ駆除は、国家の総力を挙げて取り組み 執念深いほど徹底しておこわれた。
学校や職場でも駆除の実績が競われ、数億羽、一説には数十億羽とも言われるスズメがわずか数年で中国全土から姿を消した。
しかし、スズメがいなくなった翌年の1959年、毛沢東たちの思惑とは真逆の事態が発生する。
スズメは確かに米も食べるが、それ以上にイナゴ、ウンカ、毛虫などの害虫を大量に食べる天敵だったのである。
天敵がいなくなった中国の農村では、イナゴなどの害虫が爆発的に繁殖し、空を覆い尽くすほどのイナゴの大群(蝗害)が中国全土の田畑を襲い、稲や麦を根こそぎ食い尽くしてしまった。
スズメが食べる米の量とは比較にならないほどの壊滅的な農業被害が出たのである。
食べ物が完全に底をついた農村では、草の根や木の皮を食べ、最終的には人間のモラルが完全に崩壊する地獄絵図となった。
この大躍進政策全体による餓死者数は、諸説あるが、3,000万人から、多い推計では5,000万人以上に達したと言われている。
科学的な視点を無視し、人間の都合だけで自然をコントロールしようとした結果、ブーメランのように人類史上最大の飢饉として返ってきた、歴史上最も痛烈でアホな教訓の一つである。
ちなみ中国共産党はその翌年 ソビエトから25万羽のスズメを購入した。
昨日の帰農学校は『病虫害対策』
Liveとオンラインでの発信の日
虫害や病害は農薬 殺菌剤での対処療法は
根本解決になっていない。
虫が何故作物に集るのか?
どうやって天敵温存を図るのか?
ウンカ害から農薬なしに稲を守るには?
イモチを防ぐ抗体温存法とは?
など解説を行った。
虫が来るのも 病気になるのもその原因の殆どはニンゲン側に存在する。
その仕組みさえ知っていれば先に書いた、中国のような事は起こらない。
講座の後は恒例 黒田千晴先生のお弁当をいただきながらの懇親会。
暑い野良仕事の後でも食べやすい 工夫が詰まった料理を堪能。
其々住う地域は違っても、同じ志 同じ農法 大いに充実した時間を過ごさせていただいた。
千晴先生 美味しい料理と遠路のデリバリー有難う御座いました。
そして7期生の皆様も暑い中での受講 お疲れ様でした。
夏の農作業 大いに楽しみましょう
