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2024.08.16 (Fri)  10:21

江戸時代の除草

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江戸時代『除草』のことを、「草かじめ」「芸る(くさぎる)」「草修理」「草そり」等地方ごとに様々な表現が多くの農書に出てくる。
また、逆に草を刈らないで倒しておくだけの『押し草』『芸り倒し』『草均し』という言葉も存在する。
現在風に言えば、『カバークロップ』の事。
我が家でも陸稲や麦の畝間や株間の草は刈らずに倒しておく。
そうすると、多様な生物の棲み処ができ、カエル、クモ、カマキリなどの天敵が殖え、作物を病害虫から守ってくれる。
また、むき出しの裸地だと、夏場は60℃を超える地表温度が、草を倒しておくだけで、20〜25℃がキープされ、微生物や小動物にとって最適の環境下のなか、下層からどんどん有機物が分解してくれる。
その他、作物の栄養吸収を助ける菌根菌やチッソ固定をする根粒菌も殖える。
そして、カバークロップが枯れても、根穴構造がつくられ、微生物やミミズなどの良好な住処を提供してくれる。
江戸時代の草管理は多様性を極める。地際から短く刈りとる場所。高刈りで広葉雑草を残す場所。そして刈り取ることもせず、押し倒して枯らす場所。
自然や大地と共生していたからこそ、草の刈り方にも多様性を要した。
今世界が注目する『リジェネラティブ農業(環境再生型農業)』も日本では400年も昔、名も無いお百姓達が日常的に実践していたのである。
古い事に最新の知恵が詰まっている。
みなさんもその知恵をいっしょに学びませんか
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