blog

379850603_18284024929176142_1596315316197485272_n.jpg
本日は埼玉県にて
江戸時代から明治にかけて来日した多くの欧米人たちは、一様に日本の都市や農村の美しさ、清潔さに眼を見張った。
当時の欧米都市が汚物と悪臭に満ち、常に伝染病の脅威にさらされていたからである。
明治のはじめに来日したアメリカの博物学者モースは、文明的だと信じていたアメリカの都市よりも東京の死亡率が格段に低いことに驚き、その原因をつきとめた。
日本の都市や農村が清潔なのは、欧米では捨て去られていたあらゆる廃棄物が「神秘的な方法」で処分、利用されているためで、とくに最大の廃棄物である人屎尿《じんしにょう》が貴重な肥料として農村に還元されているからである、と。
そして「すべての家の屑は奇麗にどこかへ持っていってしまうのでどこにも見えぬ」といい、「畑に肥料を運ぶ木製のバケツは真白でわが国の牛乳カンみたいに清潔だ」と述べている。
農村から都市へ、食料として搬出されていた土の養分は、さまざまな形で都市から農村に戻され農業生産力を支えていた。
一七世紀末の農書『百姓伝記』は、「繁昌の地近き所の不浄を取て、田畑を作り、万作毛を耕作する村里は、五穀、前栽、思うままに作り得る」と、都市廃棄物の得やすい農村の利点を強調している。都市の繁栄は農村の発展に結びつき、それがまた都市の生活を充実させた。
本日は埼玉県さいたま市見沼区
特定非営利活動法人見沼の里様主催により
『江戸農書とその時代』の講演を行いました。
お世話をいただきました三宅様
有難うございました。
関東の自然農法家 米農家さん多くの方に
お会い出来て刺激的な1日でした。
皆さん有難うございました。